豆腐の水切り方法や保存の仕方!おすすめのレシピもご紹介
豆腐を水切りすることで型崩れを防ぎ、水っぽくならず濃厚な味の豆腐料理が作れます。水切りの方法には重しを載せたり、電子レンジで加熱したりなどの方法があります。レシピによって使い分けることで豆腐料理がさらにおいしくなります。
豆腐を使った料理のレシピを見ると「豆腐を水切りする」という工程があります。しかし、なぜ水切りが必要なのか疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、豆腐の水切りが必要な理由について解説します。また、水切りの方法や保存方法、おすすめレシピもご紹介しています。
水切りをすると豆腐料理をさらにおいしく仕上げられるため、豆腐料理にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください。
豆腐を水切りする理由
「豆腐の水切りは面倒」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、水切りのひと手間を加えることで、豆腐料理がさらにおいしくなります。
豆腐の水切りをすることでおいしくなる3つの理由をご紹介します。
料理が水っぽくなるのを防ぐため
豆腐は約90%が水分と言われています。そのため、そのまま料理に使用すると、味が薄くなったり仕上がりが水っぽくなったりする場合があります。
料理が水っぽくなるのを防ぐには、水切りが効果的です。きちんと水を切ることで、味が薄まらず豆腐のうま味を感じられます。
また、出来上がってすぐに食べたときにはおいしく味わえた豆腐料理も、時間が経つと味が落ちてしまうことがあります。時間が経っても水っぽくならず、おいしさを保つためにも、しっかりと水切りを行うことが大切です。
型崩れを防ぐため
豆腐は型崩れしやすいため、水切りで水分を減らすことにより調理後の型崩れを防げます。揚げ出し豆腐や豆腐ステーキ、煮物など、豆腐をそのままの形で揚げたり焼いたりする料理も形が崩れずきれいに仕上がります。
また、料理に合わせて水切り方法を変えることで、食感の変化を楽しむこともできます。短時間でできる水切り方法もあり、手間をかけずに手早く水切りができるため、おいしい豆腐料理のレパートリーを増やすのに役立ちます。
味を濃厚にするため
豆腐の水分を抜くことで豆腐本来の味が凝縮され、味が濃厚になります。大豆の味がより楽しめるため、豆腐料理がより味わい深くなります。
また、水分を抜くと調味料が染み込みやすくなるというメリットがあります。水切りによる栄養面の低下もみられないため、ぜひ豆腐は水切りをしてから料理することをおすすめします。
豆腐の水切り方法
豆腐の水切りにはいくつかの方法があります。軽く水切りしたい場合や、味を染み込ませたい場合にはしっかりと水分を抜くなど、水切りしたい水分の量によって水切り方法は変わります。
作る料理に合わせたり、手間をかけたくなかったりなど、用途に合わせて水切り方法を使い分けるのがおすすめです。
ザルに放置する
軽く水切りしたいときには、ザルに放置しておく方法がおすすめです。用意するものは豆腐が入るサイズのボウルとザルだけで、手軽に水切りができます。
水受け用のボウルの上にザルを置き、そこに豆腐を入れてそのまま放置するだけで軽い水切りは完了です。時間があるときは、前日からザルに入れた豆腐にラップをかけて冷蔵庫に入れておくだけで、しっかりと水を切ることもできます。
キッチンペーパーで包む
キッチンペーパーで包む方法なら、しっかりとした水切りが手軽にできます。まず、キッチンペーパーで豆腐を包み、15分ほど放置します。
15分経ったら新しいキッチンペーパーに包み直し、再び15分ほど置いておくと水切りの完了です。もっと水分量を減らしたい場合には、キッチンペーパーに包んだ豆腐をバットなどに置き、冷蔵庫に入れることでより水を切ることができます。
重しを載せる
しっかりと水切りをしたい場合には、豆腐の上に重しを載せます。重しによる水切りはとても簡単ですのでぜひやってみてください。
キッチンペーパーを2枚ほど重ねて豆腐を包み、平らなバットやお皿の上に置きます。その上から重しとなる皿などを載せて、30分〜60分ほど放置しておきます。
これだけで、しっかりと水を切ることが可能です。また、この水切り方法は加熱しないため、サラダや白和えなどを作るときにおすすめです。
料理に合わせて水切りの時間を調節できるのも魅力です。より長く水切りしたい場合には、下に網などを敷き、冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。
沸騰したお湯で茹でる
麻婆豆腐を作るときに下処理として茹でる作業を行うことがありますが、茹でることで水切りの効果もあります。
お湯を沸騰させた鍋に塩をひとつまみ入れます。塩を入れることで豆腐からにがりが出るため、調理したときに味が染み込みやすくなるという効果が期待できます。
お湯が沸いた鍋に豆腐を入れ、2分〜3分ほど茹でます。茹であがったら豆腐をザルにあげ、10分ほど置き粗熱が取れたら水切りは完了です。
しっかりと加熱することにより豆腐に弾力が出るため、味がよくしみるようになります。
電子レンジで加熱する
短時間で水切りしたいときには、電子レンジで加熱する方法がおすすめです。電子レンジで加熱すると手早く水分を蒸発させられるため時短になります。
キッチンペーパーを2枚〜3枚重ねて豆腐を包み、耐熱容器に入れます。電子レンジで加熱すると水分が急激に出てきますが、キッチンペーパーを重ねることでしっかりと水分をキャッチすることが可能です。
耐熱容器に入れた豆腐を電子レンジに入れ、600Wで3分ほど加熱します。電子レンジから豆腐を取り出したらそのまま置き、粗熱をとります。
豆腐が冷めたら濡れたキッチンペーパーを取り、きれいなキッチンペーパーで水気を拭いたら水切りは完了です。加熱することで風味が飛びやすいため、炒め物におすすめの方法です。
豆腐の保存方法
豆腐にはカルシウムやタンパク質が豊富に含まれており、さまざまな料理に使えるところが魅力です。しかし、賞味期限が短いため、すべて使いきれない場合もあるのではないでしょうか。
実は、豆腐は長期保存ができます。冷蔵、冷凍どちらでも保存でき、食感が変わることを利用して料理の味をアップさせることも可能です。
冷蔵保存、冷凍保存それぞれの保存方法をご紹介します。上手に保存することで豆腐料理のバリエーションが増えること間違いなしです。
冷蔵保存
残った豆腐を冷蔵保存する方法には「水に浸けて保存」と「水を抜いて保存」の2つがあります。
水に浸けて保存する
開封して残ってしまった豆腐を保存するときは、水に浸けておくのがおすすめです。パックのままではなく、密閉容器に移し替えて豆腐がかくれるぐらいの水を入れておくのがポイントです。
まず豆腐の水を捨てます。保存容器に、豆腐と豆腐が浸るぐらいの水を入れたら、蓋をして冷蔵庫で保存します。
豆腐に水を張って保存することで、空気に触れなくなり雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。そのため、水は毎日交換し清潔さを保つことが大切です。
2、3日経過してから食べるときは、生のままではなく必ず加熱してから食べるようにしてください。
水を抜いて保存する
豆腐は、水に浸さず保存することもできます。残った豆腐の水をしっかりと切り、ザルや皿に載せてラップをしてから冷蔵庫に入れるだけで保存できます。
この保存方法は、だんだんと水分が抜けていき、食感がしっかりとしてきます。また、うま味が逃げないため、保存後もおいしく食べることが可能です。
ただ、あまり長期の保存には向いていません。保存してから24時間経過した場合は、必ず加熱してから調理するようにしてください。
冷凍保存
冷蔵保存はあまり長い期間保存はできませんが、冷凍保存はおよそ1か月保存することが可能です。パックのまま冷凍・パックから出して冷凍・カットして冷凍・ペースト状にして冷凍の4つの方法がありますので、用途によって使い分けて豆腐を上手に冷凍してみてください。
パックのまま冷凍する
開封していない豆腐ならば、パックのまま冷凍できます。そのまま冷凍できるため、安いときに買いだめしておくことも可能です。
そのまま冷凍しても問題ありませんが、豆腐のパックが破れて空気に触れると雑菌が入る原因になります。冷凍用の保存袋にいれて密閉すると破れにくくなるため、より清潔に保存したい方は保存袋を活用するのがおすすめです。
パックから出して丸ごと冷凍する
開封した豆腐であれば、パックから出して丸ごと冷凍するのがおすすめです。パックから出すことで水がなくなるため、短時間で解凍できるというメリットがあります。
パックから出し、キッチンペーパーで水気を拭きとってラップで包みます。バットなどに並べたり、冷凍用の保存袋に入れたりして保存しましょう。
木綿豆腐を冷凍すると水分が抜け、高野豆腐のような食感になります。絹ごし豆腐は弾力のある食感に変化します。食感を変えたくない人は冷蔵保存するか、すぐに食べることをおすすめします。
カットして冷凍する
食べやすい大きさにカットしてから冷凍すると、解凍時間が短縮できます。まず、残った豆腐を食べやすい大きさにカットし、キッチンペーパーで丁寧に水分を拭き取ります。
豆腐がくっつかないようにするため、一つひとつラップに包むことがポイントです。くっついてしまうとせっかくカットした豆腐を分けられなくなってしまい、全てを解凍しなければならなくなります。
ラップに包めばくっつかないので、手間はかかりますが必ずラップに包みましょう。ラップに包んだら、冷凍用の保存袋にきれいに並べて冷凍してください。
ペースト状につぶして冷凍する
豆腐をペースト状につぶしてから冷凍する方法もあります。水気をしっかりと切った豆腐を冷凍用の保存袋に入れ、袋の上から豆腐をつぶします。ペースト状になったら、そのまま冷凍用の保存袋で冷凍可能です。
ペースト状にして冷凍した豆腐はおかゆに入れたり、とろみのある食材と合わせたりすることで食感がなめらかになり食べやすくなります。
豆腐の解凍方法
豆腐の解凍方法は、自然解凍・流水解凍・電子レンジ解凍の3つがあります。それぞれの方法で解凍すると食感に違いが生まれますので、レシピによって使い分けるのがおすすめです。
冷蔵庫で自然解凍する
冷凍した豆腐は、冷蔵庫に移動させるだけで自然に解凍できます。パックのままや丸ごと冷凍した豆腐は5時間から半日ほど解凍に時間がかかります。
解凍に時間を要するため、すぐに使いたい場合には向いていませんが、急いで解凍したいときは常温で置いておくことも可能です。翌日のレシピが決まっているときなど、時間に余裕のある場合に行うのがおすすめです。
流水で解凍する
流水での解凍は、じっくり解凍する時間がないときや、切った豆腐やペースト状にした豆腐など少量を解凍するときにおすすめの方法です。
切った豆腐はラップがついた状態のまま、パックのままや丸ごと冷凍した豆腐は保存用の冷凍袋に入れたまま、流水につけます。10分〜20分ほどで解凍完了です。
パックのままや丸ごとの豆腐は解凍に時間がかかるため、30分ほど流水につけるか、ぬるま湯を使用してください。
豆腐が浮いてきてしまう場合は、皿などで押さえておくと効果的に解凍できます。流水で解凍すると、手で絞っても崩れにくい硬さの豆腐になるため、炒め物などに使うのがおすすめです。
電子レンジで解凍する
電子レンジでの解凍は、すぐに使いたい場合におすすめの方法です。切って冷凍した豆腐は、ラップがかかった状態で使う分のみを耐熱皿に並べます。100gあたり600Wで1分ほどが加熱の目安になります。
パックのままや丸ごと冷凍した豆腐は、冷凍用の保存袋から出し、パックのまま耐熱皿に乗せます。600Wで3〜4分ほど加熱し、一度取り出して裏返し、さらに2分ほど加熱します。
パックのまま冷凍した豆腐は、厚みがあるため解凍に時間がかかります。また、加熱しすぎるとパサパサした食感となってしまいます。
そのため、電子レンジに入れる前にパックごとぬるま湯に5分ほど浸けておくと、電子レンジでの解凍時間を短縮でき、パサついた食感を抑えることが可能です。
豆腐に関するQ&A
ここからは、豆腐に関する疑問などについてまとめます。上手に摂取すれば健康維持に効果が期待できるため、正しい知識で効果的に豆腐を食べるのに役立ててください。
どんな効果がある?
低カロリーで高タンパクであることが豆腐の特徴です。豆腐には栄養素が多く含まれており、ダイエットやアンチエイジングなどの美容や、健康的な生活に効果を発揮します。
豆腐に含まれるミネラルやカルシウム、タンパク質には、骨粗鬆症を予防する効果が期待できます。また、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た構造をもっており、美肌に効果が期待できます。
また、食物繊維の一種であるオリゴ糖が含まれており、腸内環境を整える効果もあります。このように、大豆に含まれる栄養素は健康を維持するのに大切といえます。適切に食べることで美容と健康に効果が期待できます。
食べすぎはよくない?
豆腐は低カロリーなため、ダイエットの際などに多く食べてしまう場合があります。しかし、一緒に摂取する食材によっては、カロリー過多になったり栄養バランスが偏ったりしてしまうため注意が必要です。
豆腐は大豆製品ですが、タンパク質が多いため野菜とは区別して考えましょう。肉や魚と同じグループであるため、肉や魚、納豆、卵料理などと一緒に食べる場合には、過剰摂取とならないよう注意してください。
カロリーが低くても、量を食べてしまうと卵1個よりも高カロリーとなってしまいます。豆腐を食べるときは、全体のバランスを考えて量を減らし、肉の代わりとして豆腐料理に差し変えるなどの工夫をしてみることが大切です。
賞味期限が切れていても大丈夫?
賞味期限とは、食品を「おいしく食べられる」期限のことをいいます。この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありませんが、風味や食感が悪くなってしまうデメリットがあります。
賞味期限が過ぎても食べられる場合がありますが、必ず豆腐の状態を確認してから食べられるかを判断しましょう。触ってみて粘りがないか、すっぱい臭いがしないかなど、いつもの豆腐と比べて少しでも変化があれば、食べることを控えてください。
食べられると判断した場合、必ず豆腐に火を通してください。パックが未開封でも時間が経つほど劣化し雑菌が繁殖してしまう可能性があるため、必ず加熱して食べるようにしてください。
豆腐のおすすめレシピ
ここからは、水切りした豆腐を使っておいしく作れるレシピを8品ご紹介します。料理ごとに水切り方法を変えながら、おいしい豆腐料理を作ってみてください。
揚げだし豆腐
材料(2人分)
絹豆腐・・・1丁
片栗粉・・・適量
え~だし・・・40ml
水・・・200ml
サラダ油・・・適量
お好みで大根おろし、青ねぎ、土生姜、かつお節等
ひじきの炒り豆腐
材料(作りやすい分量)
ひじき(乾燥)・・・10g
鶏ひき肉・・・100g
木綿豆腐・・・300g
人参・・・30g
青ねぎ・・・1本
なんでもごたれ・・・大さじ3
サラダ油・・・適量
肉巻き豆腐
材料(2人分)
木綿豆腐・・・200g
豚バラ肉・・・5枚
塩コショウ・・・少々
なんでもごたれ・・・大さじ2
サラダ油・・・適量
七味・・・少々
豆腐と青じその昆布サラダ
材料(2人分)
木綿豆腐・・・200g
豚バラ肉・・・5枚
塩コショウ・・・少々
なんでもごたれ・・・大さじ2
サラダ油・・・適量
七味・・・少々
春菊の白和え
材料(2人分)
絹ごし豆腐・・・100g
春菊・・・100g
塩・・・適量
え~だし・・・小さじ2
ゴーヤーチャンプルー
材料(2人分)
ゴーヤー・・・1/2本(100g)
豆腐・・・1/2丁(200g)
卵・・・2個
豚こま切れ肉・・・100g
塩・・・適量
コショウ・・・少々
なんでもごたれ・・・50ml
ごま油・・・適量
万願寺唐辛子と豚キムチ炒め
材料(2人分)
万願寺唐辛子・・・5本
豚薄切り肉(肩ロース)・・・100g
絹ごし豆腐・・・1/2丁
白菜キムチ・・・100g
ごま油・・・大さじ2
なんでもごたれ・・・大さじ2
蒸しえび餃子
材料(2人分)
ライスペーパー・・・4枚
むきえび・・・200g
木綿豆腐・・・100g
レタス・・・4枚
A 白ねぎ(みじん切り)・・・1/2本
A 土生姜(すりおろし)・・・小さじ1
A 片栗粉・・・大さじ1
A なんでもごたれ・・・大さじ2
水・・・大さじ1
レシピで使用している「なんでもごたれ」「え~だし」をぜひ一度お試しください。
まとめ
豆腐は水切りをすることで大豆の風味が増し、より味わい深くおいしくなります。また、料理の味が薄まることを防いだり、食感が良くなったりなど仕上がりに違いが出てきます。
電子レンジで加熱して解凍する時短技や、料理によって水切り方法の使い分けなどを駆使することで、さらにおいしい豆腐料理のレパートリーが広がります。
トキワさん家では、さまざまな料理に合わせて使い分けられる、便利な調味料を揃えています。トキワさん家のキッチンでは、トキワさん家オリジナル調味料を使ったレシピもたくさんご紹介しています。
料理の味をワンランクアップさせたい方は、ぜひトキワさん家のオンラインショップをご覧いただき、気になる商品をクリックしてみてください。