ふきの下処理で大切なあく抜き方法!おすすめのレシピもご紹介

ふきのあく抜き方法や保存方法、簡単でおいしいレシピを紹介します。煮物や天ぷらなど家庭で長く愛されるメニューも、ふきを使うと普段とは違う魅力と出会えます。春の旬のおいしさを楽しみましょう。
春を告げる野菜として有名なふきは、豊かな風味と栄養価が特徴です。食物繊維が豊富で、消化を助ける効果があります。また、ビタミンやミネラルも多く含まれており、健康維持に役立ちます。
さらに独特の風味が料理に深みを与えます。ほろ苦くさわやかな香りと食感を楽しむためには、正しいあく抜きが必要なのをご存知でしょうか。
ふきはあく抜きをしないでそのまま調理すると、苦味や渋みが残ってしまいます。そのため、必ずあく抜きをしてから調理しましょう。
本記事では、ふきのあく抜き方法とおすすめのレシピを詳しくご紹介します。さらに、保存方法についても解説しますので、旬のふきを長く楽しむための参考にしてください。
ふきのあく抜き方法
ふきはそのまま調理すると苦味や渋みが残るため、あく抜きが欠かせません。
あく抜きをしっかり行うことで、ふきのおいしさを最大限に引き出せます。以下で、ふきのあく抜き方法を詳しく説明します。
手順1:ふきを切る
ふきの根元と葉を切り落とします。ふきを切るときは、家で1番大きい鍋やフライパンに合わせてカットするのがおすすめです。
なぜなら、のちほど行うふきの皮むきがスムーズに行えるためです。短く切ってしまうと皮をむく本数が増え、時間がかかります。大きい鍋やフライパンに合わせて、長めにカットしましょう。
手順2:板ずりする
切ったふきをまな板の上に並べ、塩をたっぷり振りかけます。ふきを手のひらで転がすようにして、塩をすり込むように板ずりします。
板ずりをすることでふきの表面が柔らかくなり、あとで行う皮むきがしやすくなります。また、板ずりをするとふきの独特の苦味も和らぎます。
塩の量は1束(10本ほど)に対して、山盛り大さじ1杯です。茹でるときは塩がついたまま行うので、多めの塩となります。
手順3:茹でる
大きめの鍋にたっぷりの水を沸かし、板ずりしたふきを入れて茹でます。茹で時間はふきの太さによって異なりますが、3〜5分ほどが目安です。
茹ですぎるとふきの食感が損なわれます。柔らかくなったかどうか確認しながら茹で時間を調整してください。
手順4:冷ます
茹で上がったふきを、冷水か氷水につけます。冷水で急冷することで、ふきの緑色が鮮やかになります。
また、この工程で余分なあくが取り除かれます。冷めたら、ふきを水から取り出しておきましょう。
手順5:皮をむく
冷ましたふきの両端を軽く切り落とし、皮をむきます。皮は指で引っ張ると簡単にむけます。むきにくいときは、包丁を使って少しだけ切れ目を入れてからむくとむきやすくなるので試してみてください。
皮をむいたふきは、そのまま料理に使えます。
ふきの保存方法
ふきは新鮮なうちに使い切るのが1番ですが、適切な方法で保存すれば長持ちできます。
ここでは、冷蔵保存と冷凍保存の方法を紹介します。
冷蔵保存
ふきを冷蔵保存するときは、まずあく抜きが終わったふきを水と一緒に保存容器に入れましょう。この方法は、ふきのおいしさを長くキープするために非常に効果的で、おすすめの保存方法です。
保存の際のポイントは、ふきがしっかりと水に浸るように水をひたひたに入れることと、その水を毎日取り替えることです。これにより、ふきの鮮やかな緑色を保つことができます。冷蔵保存の目安はおおよそ1週間程度ですが、毎日水を交換することでより長持ちさせることができます。
調理する際は、保存容器からふきを取り出し、保存用の水を丁寧に洗い流してから使用してください。あえものやおひたしなど、ふきの風味を生かした料理に使うのがおすすめです。
冷凍保存
長期間保存したい場合は、冷凍保存が最適です。まず、ふきをかために茹でて皮をむき、使いやすい長さにカットしましょう。その後、水気をしっかりと拭き取ります。ふきを冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて密閉します。
冷凍保存したふきの保存期間の目安はおおよそ1か月です。冷凍庫で凍らせることで、長期間にわたってふきの新鮮さと風味を保つことができます。
調理に使用する際は、自然解凍や冷蔵庫での解凍が一般的ですが、時間がない場合は流水解凍も選択肢です。解凍後は、ふきを煮物や炒め物などさまざまな料理に活用してください。
ふきのおすすめレシピ
ここからは、ふきのおすすめレシピをご紹介します。調理方法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ふきの甘辛煮

材料(作りやすい分量)
- ふき(茹で)・・・150g
- なんでもごたれ・・・大さじ3
- 水・・・大さじ3
ふきの煮物

材料(2人分)
- ふき(茹で)・・・200g
- え~だし・・・大さじ2
- 水・・・250ml
ふきの落花生じょうゆ

材料(2人分)
- ふき・・・100g(葉を除いたもの)
- 木の芽・・・2枚
- ピーナッツバター(無糖)・・・大さじ1
- なんでもごたれ・・・大さじ2
- 塩・・・適量
レシピで使用している「なんでもごたれ」、「え~だし」をぜひ一度お試しください。

まとめ
ふきは、風味や食感が特徴的な野菜です。その特徴を最大限に引き出すためには、下処理と保存が欠かせません。
あく抜きを丁寧に行うと、ふき特有の苦味や渋みを和らげ、食べやすくなります。板ずりや茹でる工程は、ふきの鮮やかな色を保つために大切です。
ふきの保存方法は冷蔵保存や冷凍保存があります。上手く活用すると、旬のふきを長く楽しめます。冷凍保存の方が冷蔵保存よりも保存期間が長いため、長期間保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
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