アジを保存する際のポイントと保存期間は?おすすめレシピもご紹介!

アジを保存するときは、鮮度が落ちないように下処理をきちんとすることが大切です。この記事では、アジを冷蔵保存・冷凍保存する手順と、手軽なおすすめレシピをご紹介しています。
アジは、古くから親しまれてきた魚です。旬のアジは身が厚くて脂がのっており、濃厚な旨味が楽しめます。刺身としても、焼き物や揚げ物としても美味しく、さまざまな調理方法で楽しむことができます。
しかし、鮮度が落ちるのが早いため、購入したら身が傷み始める前に適切な方法で保存することが大切です。この記事では、アジの冷蔵・冷凍保存のコツ、手軽に作れておいしく食べられるレシピをご紹介します。
アジとは?
アジは背中や身が青みがかっている青魚の一種で、スズキ目アジ科に分類されます。暖かい環境に住む魚のため、日本周辺の暖流に沿って回遊しています。
日本の陸地に囲まれた内湾を中心に生息しているアジは、少し黄色みのある外見をしていて、身は厚く脂がのっているのが特徴です。岸から遠く離れた外洋を泳いでいるアジは、色が黒っぽく、身がしまっていて脂は少なくさっぱりしています。
アジという名前は、刺身や塩焼きなど調理方法が豊富で「味がよい」ことが由来といわれています。お店では1年中販売されていますが、アジの旬は6月~8月ごろです。旬の時期に獲れたアジはサイズが小さめですが、その代わりにうまみが凝縮されています。
日本でおもに食されているアジは「マアジ」「シマアジ」「ムロアジ」の3種類です。マアジは昔からポピュラーな種類で、スーパーなどに「アジ」として並んでいる魚は、マアジの場合が多いです。
マアジは北海道から九州にかけて分布し、大きさは30cmくらいで身は透明感があります。
シマアジは、特徴的な黄色の縞模様がポイントです。漁獲量が少なく、体長が大きいと高値がつくこともあります。上品な味わいで、高級料亭の食材として使われることも多いです。
ムロアジはおもに九州地方や四国方面で漁獲され、傷みが早いため産地で消費されることから、全国的には流通していません。マアジよりも大きめで、刺身よりも干物などに加工して食べられるケースが大半です。
おいしいアジを見分けるコツ
アジは傷むのが早いので、お店で買うときは鮮度がよい品を見極めたいですよね。さばかれていない一尾のアジを選ぶポイントは、目の状態です。
新鮮なアジは目が濁っていません。さらに、目が球状に盛り上がっているかどうかも確認のポイントです。目が白く濁っていたり、落ちくぼんだりしているアジは鮮度が低いです。
エラの様子にも注目してください。新鮮なアジはエラの色が鮮やかな赤色をしており、時間が経ったアジのエラは、茶色や黒に変色しています。
鮮度のよいアジは体全体に弾力があり、身が引き締まっています。手に持ってみると身がピンと張っているか確認できるので、身の弾力が低下していないか確かめましょう。
また、表面に傷がついているアジは避けてください。傷から雑菌が増えて腐敗が進んでいる可能性もあります。
切り身のアジを買う場合は、身にハリがあってみずみずしい透明感がみられるものを選びましょう。鮮度が落ちた切り身は、水分が抜けてパック内にドリップと呼ばれる赤い水が溜まっています。
アジを保存する際のポイントと保存期間
アジは鮮度が大事なため、購入したらすぐに下処理をして保存するのがおすすめです。まるごと一尾買った場合は、内臓がついたまま冷蔵保存すると傷みが早くなります。また、臭みが出てしまうため、早めに内臓を処理しましょう。
【ポイント】水分をしっかり拭き取る
アジから出てくる水分は、臭みのもとになります。しみ出た水分をそのままにしておくと、生臭くなってしまうので、保存する前にキッチンペーパーでよくふき取っておきましょう。
冷蔵保存なら2~3日
冷蔵でアジを保存するときは、まず内臓を取り除いて水でよく洗います。つぎにキッチンペーパーで水分をふき取りますが、表面だけでなく内臓を取った内部も忘れずにふきましょう。
水分がふけたら一尾ずつキッチンペーパーで包み、空気に触れないようにラップをしっかりかけます。空気をできるだけ遮断することで、アジの鮮度をキープできます。
冷蔵庫で保管するときは、温度が低めに設定されているチルド室に入れるのがおすすめです。冷蔵の場合、保存できる期間は2〜3日です。ただし、切り身の状態で買ってきたアジは日持ちしないため、当日中か遅くとも翌日までに食べ切りましょう。
冷凍保存なら2~3週間
アジを冷凍保存すると、冷蔵よりも長く鮮度を保てます。冷凍する前に内臓の処理をして、キッチンペーパーなどで水分を取り除きましょう。
まるごと一尾でも冷凍できますが、3枚おろしにしてから冷凍すると、調理するときに便利です。冷凍するときも空気に触れないように、ラップでひとつずつしっかり包むのが大切です。
生のアジを冷凍した場合は、2〜3週間くらい保存できます。下味をつけてから冷凍すると保存期間が長くなり、3〜4週間ほど日持ちします。
冷凍したアジの解凍方法ですが、まるごと冷凍したアジは氷水解凍がおすすめです。ドリップの流出を抑えて、アジのうまみが逃げるのを防げます。氷水につけてから1時間くらいで解凍できます。
下味をつけたものや、パン粉をつけてアジフライの下ごしらえをしてから冷凍したものは、凍ったまま調理しても大丈夫です。
アジのおすすめレシピ
新鮮なアジは刺身で食べてもおいしいですが、焼き物や煮魚など、加熱するメニューもバリエーションが豊富です。アジをよりおいしくするためのレシピを、厳選してご紹介します。
あじの照り焼き

材料(2人分)
- あじ(三枚おろし)・・・2尾分(140g)
- 小麦粉・・・適量
- 炒りごま・・・適量
- なんでもごたれ・・・大さじ1
- サラダ油・・・適量
あじのカルパッチョ

材料(2人分)
- あじ(刺身)・・・2尾分
- みょうが・・・1本
- ブロッコリースプラウト・・・1/2パック
- A 黒コショウ・・・適量
- A べんりで酢・・・大さじ2
- A オリーブ油・・・小さじ2
小あじの南蛮漬け

材料(作りやすい分量)
- 小あじ・・・8~10尾
- 玉ねぎ・・・1/4個(50g)
- ピーマン・・・1個
- 人参・・・1/3本(50g)
- 赤唐辛子(小口切り)・・・1/2本
- 小麦粉・・・適量
- 揚げ油・・・適量
- べんりで酢・・・200ml
焼きあじの香味漬け

材料(2人分)
- あじ(2枚におろしたもの)・・・2尾分(200g)
- みょうが・・・2個
- 青じそ・・・10枚
- 玉ねぎ・・・1/4個
- べんりで酢・・・100ml
アジフライのタルタルソースがけ

材料(2人分)
【タルタルソース】
- 卵・・・1個
- A 玉ねぎ(みじん切り)・・・1/6個分
- A パセリ(みじん切り)・・・適量
- A マヨネーズ・・・大さじ3
- A レモン汁・・・少々
- A べんりで酢・・・大さじ1
【アジフライ】
- アジ(開いたもの)・・・4尾
- 塩・コショウ・・・各少々
- B 薄力粉・・・大さじ3
- B 水・・・大さじ3
- パン粉・・・適量
- サラダ油・・・適量
小あじのべんりで酢煮

材料(2人分)
- 小あじ・・・6〜8尾
- 土生姜・・・10g
- べんりで酢・・・150ml
- 水・・・50ml
レシピで使用している「べんりで酢」「なんでもごたれ」をぜひ一度お試しください。
まとめ
アジをおいしく食べるには、買ったあとの下処理と保存方法がポイントです。魚が傷み始める前に下ごしらえをして、正しい方法で冷蔵・冷凍保存しましょう。
トキワさん家では、サッとかけるだけでアジをおいしく調理できるさまざまな調味料を販売しております。「おいしくて、かんたん」な料理で、ごはんづくりを楽にしたい方は、ぜひ一度トキワさん家をご覧ください。